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インフレについて考えるとき

ロシアがついにウクライナに対して武力による侵攻を開始しました。連日ニュースはこの話題で持ちきりです。

昨年9月には3万円を超えた日経平均株価も、今月に入って25000円を割り込み、景気の底割れが心配されます。

株価が下落する一方で今起こっているのが、物価の高騰、すなわちインフレです。

昔からお金の代名詞ともいわれてきた金(ゴールド)は、史上最高値の1グラム当たり7000円を突破しました。20年ほど前、私は純金積立という商品を販売する仕事をしていたのですが、その時の金の価格は1グラム約1000円ほどでしたから、その当時から7倍の価格になっています。そのころ契約してまだ続けている方がいたら、一財産になっていることと思います。

ほかにも米国がロシアから原油の買い付けを止めるという報道を受けて、原油価格が高騰し、ロシアと言えば小麦生産世界一ですから、当然これも価格が上昇、輸入小麦は過去2番目の高さになったと報道されています。

日本は資源や食料の大部分を外国からの輸入に頼っています。

今回の有事は、単にロシアとウクライナの問題ではなく、ヨーロッパだけの影響にもとどまらず、世界的な経済の混乱、物価の高騰をもたらしていると言えます。もちろん、何の罪もないウクライナの一般市民が攻撃を受けて被害にあっているという事が一番の問題ではありますが、私たち日本人にとっても決して対岸の火事ではない、という事が言えます。

株価の下落は、株を持っていない人には直接関係ないかのように思えるかもしれませんが、今回の紛争が長期化の様相を帯びてくれば時間の経過とともに、一般の生活にも影響が出てくると思います。

その現象の一つがこのインフレという事です。食材が上がり、燃料費が上がり、輸送費や管理費用も高くなると、私たちはそれに見合った収入の増加を図らなければなりません。

元本が減らなければよい、という考えはデフレの時代(物価が下がっているとき)であれば通用しますが、インフレ下では実質財産が目減りしていくことになります。

昔習った経済理論からいうと、本来こういう状況になると金利も上がっていくものなのですが、残念ながら日本は日本独自の事情で金利を上げることができません。

つまり預金だけしかしていないと、この状態が続くと財産価値がどんどん目減りしていってしまう、という局面に立たされているのです。

つい先日も昨年3万円の株価の時に株式投資をした方が今後どうすればよいか、という相談に見えました。殖やそうと思って買った株までもが下がって今後物価が上がるとダブルパンチです。しっかりと情勢を見極めて判断できる情報と知識を身に着けたいですね。