ライフスタイルの変化は見直しのサイン

社会人になる、結婚する、子供が生まれる、家を買うなど、人生においてライフスタイルが大きく変化することは何度となく経験するものです。

高度成長時代と呼ばれていたころは、給与は毎年上がり、物価が上がってもそれに連動して収入も増えていきました。定年も５５歳から６０歳に延長されて、定年退職時には所得がピークを迎えているので退職金も多くもらえて、老後の年金も手厚いものでした。

そのころから見ると、時代は大きく変わってしまい終身雇用自体が少なくなって転職していくのも当たり前になりました。キャリアアップして上手に転職できる人は収入も殖やしていけますが、中には望まない転職を余儀なくされるケースもあります。

結婚やマイホームなどの考え方も多様化して、ライフスタイルはまさに１０人十色というのが今の時世かもしれません。

ちょっとした変化でも大きな転換でも、ライフスタイルが変化するときが人生設計を見直すタイミングだと思います。

特に結婚する、子供が生まれるという変化の場合には、自分だけのことではなくパートナーや子供の将来についても考えて、それまでの考え方や生活スタイルを場合によっては大きく変化させなければいけなくなるかもしれません。

将来かかるであろう大きなお金は、短期間で準備するのは大変です。昔は定期預金に寝かせておけば、１０年後に２倍になって戻ってくるような金利がついていましたが、今はただ貯めているだけでは元本以上にはなかなか殖えていってくれません。収入を増やすのも努力次第ではありますが、昔のようにただ長く勤めれば毎年増えていくものでもありません。

加えて世界的な天候不順や戦争などの国際情勢、為替の変動などで物の値段が高騰して、黙ってみているだけだと手元の資産はどんどん目減りしていってしまうリスクが年々高くなっています。

今はインターネットで何でもすぐに調べることができる時代です。どんなことでも気になったらすぐに調べてみる、という人が増えているのではないでしょうか？

ただ、一言で「ライフスタイルを見直す」と言っても、何から手を付ければよいのか、どうすれば自身の変化にうまく対応できるのかはとても難しい問題です。早く手を打った方が良い問題でも、本人が問題だと思っていないケースは多々あります。

難しく考えすぎずに、漠然とでもよいので将来の設計図を描いてみてください。何か小骨のように引っかかることでも、専門家に相談できればその原因と対処方法が見つかるかもしれません。

これからの時代、知らないで損することが多くあるという事を是非意識してみてください。