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ドル・円相場の乱高下

昨年はドル・円は年初の110円台から最大150円までドルが上昇し、そのあと日銀の介入やアメリカの利上げが一段落するという観測から130円を割れる水準まで円高方向に進みました。

国内ではエネルギーや食料品などの値上げが相次ぎ、政府は企業に対して賃上げを要求していますが、大手企業はまだしも、多くの中小企業は給料を上げるほど売り上げは伸びておらず、なかなか実施できていないのが現状です。

物価高の一つの要因としてドル高・円安が挙げられていますが、ピークから20円以上円高になったと言っても、昨年の140円台の影響が出てくるのがこの春くらいからという感じで、為替相場と実体経済にはかなりのタイムラグがあります。

一つの見方として、これまでの円安基調は日銀の金融緩和政策が大きな原因で、間もなく人気を迎える総裁が後退することで引き締めに転じて円高方向に動く、という意見があります。市場は指標や人事などでサプライズがあると大きく振れたりしますが、この1か月ほどは過剰なまでに反応して、1日に2円、3円と大幅に変動することも珍しくありません。

FX取引のようなレバレッジを聞かせた売買をしている人たちは、その都度一喜一憂していると思いますが、現状はアメリカは利上げの幅を小さくしただけで利下げしたわけではなく、日本も最低の金利の上限を少し上げただけで金利そのものを上げたわけではありません。

ドル買い、円売りのスワップ金利はここ数年の中ではかなり大きくなっていてドルの買い持ちには決して少なくない金利が毎日ついてきています。