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がん治療の現状とがん保険

がん治療の現状とがん保険

2022/04/26

ひと昔前までは、がんと言えば不治の病というイメージで、がんと宣告されるとそれは則死に直結するという概念が定着していました。

がんになったら助からない、と言われたのはすでに昔の話で、今は医療も飛躍的に進んでいて、早期発見できたがんはかなり高い確率で完治していくようです。

それでも尚、がんによる死亡件数が上位にいるのは、十分な検査を受けず、治療も後回しにしてしまった結果、見つかった時にはステージが進んでいて手遅れ、というケーズがまだまだ多いからということなのです。

一般的に、がんと診断されると、早期の段階であれば手術で取り除けたり比較的短期間(と言っても半年から1年はかかりますが)で治癒していくのですが、ステージが進んでいるとそれに伴って抗がん剤や放射線による治療などでがんとの闘いは数年に及んでいきます。

昨今は病院の点数制度などが見直されたこともあって、がんに限らず入院が短期化される傾向があります。

それに伴って、入院や手術に伴う医療保険の保障形態も変化してきています。

医療保険と言えば、がん保険もそうですが入院一日につきいくら、手術でいくら保障しますというのがスタンダードでしたが、入院の短期化に伴ってそれでは十分な補償が得られなくなってきているのです。

そこで各保険会社は特約として、入院後の通院もカバーする商品をそろえるようになりました。がんも例外ではなく、放射線、抗がん剤などの治療は通院によるものが主流になってきているので、旧来の保険ではその部分が保障されなくなってきているのです。

ところで、医療保険があるのになぜがん保険、というがんに特化した保険があるのか考えてみたことがありますか?三大疾病といわれているのは、がんのほかに心臓疾患、脳疾患がありますが、心臓保険、脳保険は聞いたことがないと思います。

がんだけを担保するがん保険が存在するのは、がん治療にそれだけ他の疾病とは比べ物にならないくらいお金がかかること、そして、冒頭述べたようにひと昔前のようにがんと宣告されたらあきらめていた時代から、治療して直せる病気になったということが大きな理由だといえます。

ちなみに、大腸がんの場合、ステージ1で発見治療すれば5年生存率は85%ですが、ステージ4の場合だと13%にまで激減してしまうそうです。

今後のがん保険主流は、診断一時金と治療一時金で入院しなくても通院のみでも支給されるタイプのものに変わってくると思います。

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